青少年教育施設ってどういう施設?6種類あるんです。(前編)

社会教育施設の中でも、とりわけ理解されづらい(と個人的に思っている)施設。それが「青少年教育施設」

あなたは知っていますか?

実は、「青少年教育施設」というジャンルに属する個々の施設(ハコ)には、実に多様な名称が付けられています。

文部科学省が行なっている「社会教育調査」という3年に1度の調査によれば、「青少年教育施設」は以下の6種類に分類されています。

① 少年自然の家
② 青年の家(宿泊型)
③ 青年の家(非宿泊型)
④ 児童文化センター
⑤ 野外教育施設
⑥ その他の青少年教育施設

この時点で、「うわっ!そんなにあるのかよ!」と思いますか?(僕はそう思います)
順番に説明していきましょう。今回は前編。
最初の3つ(①〜③)の施設です。

なお、それぞれの施設の定義は、社会教育調査によります。

 

①少年自然の家 & ②青年の家(宿泊型)

少年自然の家

 

少年を自然に親しませ、団体宿泊訓練を行い、野外活動、自然探求等を通じてその情緒や社会性を豊かにし、心身ともに健全な少年の育成を図るための施設をいう。(「少年自然の家」以外の名称を用いているものを含む。)

青年の家(宿泊型)

 

団体宿泊訓練を通じて、規律・協同・友愛・奉仕等の精神をかん養し、心身共に健全な青年の育成を図るための施設(宿泊型)をいう。(「青年の家」以外の名称を用いているものを含む。)

いわゆる、小中高の学校に在学中に宿泊研修プログラムの実施で訪れるような場所がここです。

ほら、キャンプファイヤーとか飯ごう炊飯(または「飯ごう炊さん」)とかやるじゃないですか。
あそこです。

これら2つの施設は、歴史を参照すると非常にゴチャゴチャします。
なので、それを省いて共通している特徴だけ取り出すと、以下の2つになります。

 

特徴 その1

「団体宿泊訓練」を行うという点。

「訓練」という表現がコワイですが、それは時代の名残として置いておきます。

ここでは「寝食を共にして、みんなで一緒に生活するという練習をするよ」というくらいの意味に捉えましょう。

 

特徴 その2

「心身共に健全な少年(青年)の育成を図る」という点。

略して「健全育成」とも呼ばれます。

「健全(=健康で正常な)」という表現がやはりコワイですが、それも時代の名残として置いておきます。

ここでは「ちゃんとした人間形成を目指しますよ」というくらいの意味で捉えましょう。

 

さて、これらの特徴を要として、

・「①少年自然の家」では、主として野外活動・自然体験活動の事業を
・「②青年の家(宿泊型)」では、主として研修などの事業を

展開しています。
が、現在は、様々な背景から事業の垣根が曖昧になっている感があります。

施設数ですが、平成27年度の社会教育調査によれば「少年自然の家」は217、「青年の家(宿泊型)」は121。
これは6種類ある青少年教育施設の中で2番目・3番目の施設数になります。

国立・県立・市立などの様々な施設があります。一例を示します。

 

参考

国立青少年教育振興機構国立の施設がまとまっています

参考

愛知県美浜少年自然の家

参考

茨城県立中央青年の家

参考

大阪府立少年自然の家|大阪府貝塚市

 

末尾の呼び方が「少年自然の家」「青年の家」になっていないパターンもあります。

参考

神戸市立 自然の家

参考

札幌市青少年山の家 | 滝野すずらん公園 野外教育活動施設

 

③青年の家(非宿泊型)

青年の家(非宿泊型)

 

青年の日常生活に即した交友と研さんの場を提供し、青年の研修、団体活動の助長を図るための施設(非宿泊型)をいう。(「青年の家」以外の名称を用いているものを含む。)

「②青年の家(宿泊型)」と目的は同じだけれど、宿泊機能がない施設を指します。「都市型」と呼ばれる場合もあります。

今ではこのタイプの施設は非常に少なくなりました。
2000年代初頭に、青年の家の廃止を決めた地方公共団体が相次いだのが大きく影響しています。

ぶっちゃけ、全体的に元気がない印象です。

施設数ですが、平成27年度の社会教育調査によれば「青年の家(非宿泊型)」は69。
これは6種類ある青少年教育施設の中で4番目の施設数になります。

ほとんどは市立で、一部は町立・村立の施設になります(国立・県立は存在しません)。
一例を示します。

 

参考

出水市青年の家|鹿児島県

参考

交野市青年の家|大阪府

参考

桐生市立青年の家|群馬県

 

愛称を強調しているパターンもあります。

 

参考

ハーモニー春日井(春日井市青年の家)|愛知県

 

(続きます)

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